今日は、大分市議会を訪ねました。議会改革への取り組みを熱く語ってくださったのは、日小田(ひおだ)良二副議長(写真左)と広報委員の井手口(いでぐち)良一議員(同右)。
同市議会では、2006年11月に議長から、会派を超えた政策研究への取り組みなどを行う検討組織の提案があり、12月に全議員による「政策研究会」を設けることを決定。その研究会の議論を通して、2008年12月に「議会基本条例」を制定しました。
また、条例制定にあたって、市内13か所で「市民意見交換会」を開催。429人の市民が参加したそうです。日小田副議長は、「市民意見交換会が議会基本条例を充実させた」と胸を張りました。なお、同市議会でも、2009年から本会議での一問一答方式などを導入しています。
2月1日(水)朝から時折の小雨ですが、今日は出張のため街頭活動の予定はなしです。
議会運営委員会の行政視察で、大分県議会を訪問。同県議会は「開かれた県議会」への取り組みを進めており、「出前県議会」などの実施が注目されます。2006年以来、県内6ブロックで開催。県政全般や各地域の特性に応じた課題を設定して、NPO等の各種団体や事業者から日頃の活動状況などを聞き、議員との意見交換を行っているそうです。
2月2日(木)大分市内は朝から雪で高速道は通行止め。帰ってきた伊丹空港も雪でした。
●「大阪都構想と堺市の分割」などについて、大分市議から質問…
私たちの質問がひとわたり終わったところで、井手口議員が「大阪都構想への対応などについて意見交換したい」と発言。視察には堺市議会の議長(維新)も参加しており、維新会派としての見解を述べました。私は、都構想を実現するための協議会条例案は堺市議会で否決される公算が大きく、市長は提案しないだろうという見通しを述べ、府と大阪市との統合が先行する可能性を語りました。また、議長が竹山市長当選の経緯にも触れたことをとらえ、その選挙を契機に「与党」「野党」という議会構造が崩れ、「議会基本条例」制定への機運も高まった…と堺市議会の現状を説明。橋下氏の行動によって大きな流動化が起こっている…とも話しました。
ところで、大分市議会の意欲的な取り組みは、2010年の第5回マニフェスト大賞の優秀成果賞を受け、日経グローカルの全国議会改革度調査で第6位(中核市では1位)と評価されています。今回の視察成果を、堺市議会の改革に生かしたいものです。
また、昨年から「議員出前講座」も実施。県内の中学校に議員が出かけ、県議会の仕組みや役割、議員の仕事、県予算などについて、生徒への説明を行っています。広報活動にも力を入れており、「県議会だより」を新聞5紙に掲載。一般質問の予定者と発言テーマ、県議会10大ニュース(議会の取り組み状況)などの周知を図っています。
なお、一般質問で発言する議員は、一括質問(従来の方法=堺市議会も同じ)、分割質問(テーマごと)、一問一答の3方式から選択できるとのこと。最初の発言は演壇で行い、2回目以降は発言席(最前列中央の議席を改造)から行う対面方式をとっています。