昨日の本会議での私の指摘が、毎日、読売、産経の各紙の朝刊で報じられています。
●いちばん悪いのは堺市
新聞報道にあるように、5年間も虚偽記載した書類で補助金を請求した三国丘校区連合老人会の行為は悪質です。だとしても、地域の住民が簡単に「虚偽だ」と見抜ける書類を受け付けた市の職員が5年間以上も不正に気づかなかったのはなぜでしょうか。2007年9月議会で、金岡南校区自治連合会の元役員による補助金不正(その後、刑事事件に発展)を追及した際、私は、万円台まで「0」が並ぶ決算書や毎年同じ事業報告は疑うべきだと指摘しました。しかしその教訓はまったく活かされず、住民の問題提起にも適切に応じていないことは猛反省が必要です。

2月24日(木)最高気温はまた上がって17℃。時折小雨の降る不安定な天気でした。
《2011.2.24》
(947)
※2月23日以前の日記は、前ページに掲載

毎日新聞(2011.2.24)

■追悼・元堺市議会議員(公明党)の岩崎林一郎さん
今日は、地下鉄・新金岡駅C出入口での議会報告を終えてから、午前午後とも挨拶まわり。途中で、岩崎林一郎さんのご葬儀にお参りさせていただきました。岩崎さんは3期先輩の市議で、政治的立場は違っても気脈を通じることができた方です。ことに、堺市が住民の直接請求による政治倫理条例を制定する際、その最終局面での岩崎さんの行動は鮮烈な印象を残しました。1983年2月18日、修正条例案の協議が整い、賛成会派による合同記者会見が午後6時に予定されていました。しかし、「与党グループ」に属していた公明党は、条例反対の与党議員から「裏切り」を指摘され、会見に臨む議員が躊躇していました。そのとき岩崎さんは、「行ってこい。俺が全責任を持つ」とその議員の背中を押し、私に案内を託されたのです。
ついでに思い起こすと、「汚職追放」を願う住民が求める倫理条例を堺市議会が可決するかどうかのカギは公明党が握っていました。前記の記者会見に至る前に私は上京して、3年前の衆院選で初当選を果たしていた菅直人さんの議員会館控室を借り、公明党・竹入義勝委員長(当時)への接触を試みました。ご当人に直接お会いすることはできませんでしたが、「堺のことはよく承知しており、長谷川さんの話も聞いている。公明党はこの条例を通します」という委員長の答えが関係者から伝えられ、日本で初めての政治倫理条例制定の確証を得ることができたのです。謹んで、故・岩崎林一郎元市議のご冥福を祈ります。

●迫られる地縁組織の改革
本会議の発言でも述べたのですが、登下校時の見守り活動など、多くの老人会の皆さんの取り組みには頭が下がります。住民の手による自主的活動が地域福祉を支えていることも、安否確認、いきいきサロン、さらに配食サービスなどの活動に見られます。より多くの人たちが喜んで参加できる地縁組織をつくるためには、会計の透明性や運営の民主化が不可欠です。行政はそのような方向性に基づいて支援すべきだと思います。

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