《2009.9.11》
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※9月10日以前の日記は、前ページに掲載
9月11日(金)NYで2,749人の死者。その後、イラクやアフガンで死んだ人の数は…
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きょうは最終本会議。「安全・安心快適な市民協働のまちづくり条例」について意見を述べる際、この条例に規定される「地域組織」の危うさについて二つの例を挙げて指摘しました。一つは金岡南校区自治連合会における会長らの不正事件。もう一つは、先日「LRTの早期整備」を要望した三宝校区連合町会のことです。その要望書がほんとうに住民意思に基づくのか…と建設委員会で市当局に確認していたのですが、連合町会長が書いた文書を入手すると心配が当たっていました。「協議はしていない」とご当人が認めています。「この条例は今議会で裁決せず、もっと議論して全市民が理解し協力、参加できるものにすべきだ」と主張しました。
●9月13日に告示される「堺市長選挙
議長が閉会を宣言するのを待って市長の席に行き、「2週間の長丁場、くれぐれも体調をお気遣い下さい」と挨拶をしました。支持するか否かは別として、選挙戦で身体を壊されることなどないようにと願ってのことです。ややこわばっていた木原市長も、表情も和らげて応えました。
さてその堺市長選挙。前回同様、自公民の3党連合に支えられる現職安泰かと思っていたら、陣営に危機感が漂っています。原因は橋下知事。昨日の産経新聞によると、知事は「自公民vs僕ら。応援した候補が負けた場合、政治的な力は著しく減衰していく」と語り、相当の意気込みで元部下の応援に力を注ぐつもりのようです。選挙期間中に政権交代による新内閣が誕生すれば、「与野党相乗り」への疑問が広がるでしょう。「なれあい政治」を批判する橋下知事の巧みなアジ演説が有権者の胸を打つに違いありません。
それに、木原陣営の対抗策は後手後手に回っています。LRTをめぐる対応のブレ。相手陣営に合わせての退職金辞退表明も、「2期目の分はもらう」というのでは説得力がありません。上の“演説会告知ポスター”「堺の底力」も知事のツーショットが出回ってから作成したようです。感じのいい出来映えですが、まったく目立たない文字で書かれた「9月30日(水)17時・自由躍動の21世紀の堺をつくる市民連合事務所」はどうも嘘くさく、対する橋下知事側ポスターの「9月12日(土)午後6時・堺東駅前」なら聞きに行ってみようと思う方もいらっしゃるでしょう。
●M教授のブログに何が書いてあったのか…
ところで、昨日と一昨日の日記に「教授M」なる方のブログのことを書いているのですが、「その内容が分からない」とのお声がたくさん届いています。Mさんご自身が私の発言当日に当該箇所を削除されたようで、ちょっとためらっていました。しかし、いずれ決算委員会の会議録で明らかになることでもあり、「きはら敬介」市長に突きつけた引用部分をご紹介します。
▼2008.10.20=クイズヘキサゴンを見てると、ある市役所を思い出す。出演者達の発想や答えは、一般的な常識からは到底理解できない。しかし、出演者達は自分達がズレていることを認識していない。(後略)
▼2009.4.10=イマ時、常識では考えられないような地方自治体が存在する。今後の財政状況が厳しくなるのに、環境にやさしいとか、高級ブランド店などが進出するかもしれないなどという、建材状況もわかっていない単なる思い込みで、数十億円、年間の赤字数億円をかけて市内電車を敷設しようなどと言っている市がある。(中略)こんな自治体は、一事が万事である。超高級なオペラハウスを作ろうとしてみたり、人々が住んでいるところからかなり離れた郊外に十数面もサッカーピッチを作ってみたり。仕事もせずにチャラチャラとオベンチャラを言うだけの無能な職員が幅をきかせる。オベンチャラ言われてご機嫌な情緒的人々の楽園。社会情勢を理解し、科学的な人間が隅に押し込められ、変人扱いされる。(後略)
▼2009.4.10=(前略)特に地方自治体はタチが悪い。選挙民と市長と職員と議員のレベルが総じて一致する。賢者な職員や、賢者な議員ははじきだされる。多勢に無勢。同じ穴の狢たちが集まって低次元な内輪受けの芝居が始まる。(中略)そんな市役所では、世間から見れば常識を疑う政策が横行し、理解不可能な茶坊主人事がまかりとおり、そんなことをやっている市長を再選させようという人々までが大勢いるらしい。(後略)